ミャンマー歴史博物館プロジェクト初のイベント-YCDCへの道-
2019-12-01edit MyoMinThuミャンマー史研究の第一人者であるザン・トゥン博士が残した言葉に「歴史を学ぶのは賢明な行いである」というものがあります。私は若い頃この言葉に触発され、そしてその言葉は私が歴史書を読むに至った原動力となりました。私は歴史を学ばない人生には価値がないと考えています。私はビルマ文字を学びました。正確に言えば、パガン朝時代の史実と照らし合わせながら、ビルマ文字の研究を行いました。インワ時代のビルマ文字の書き方はかなり流暢で、そのスタイルはRazadarit Ayedawbonに見ることができます。Razadarit Ayedawbonとは1287年から1421年までのペグー王朝の歴史をカバーしたビルマの年代記で、モン人の大臣Banya Dalaによって書かれました。しかしおよそ1,000年前に刻まれた文字を判別するには、最先端の技術を駆使して徹底的に調査を行う必要があります。
予想だにしなかった出来事ではありますが、ヤンゴンのセドナで開催されたイベントに参加する機会がありました。ミャンマーの名誉ある宝石学者で、2015年の国立文学賞を受賞したTerry Tan氏がAsia Business Solution Co., Ltd. と共催したイベントでした。セドナホテルにて開催されたこのイベントは「古代ミャンマーの芸術作品の展示」と題され、ヤンゴン首長であるU Phyo Min Theinも出席していました。
紀元前のタコン時代に作られた作品を目にする機会がありました。イベントで展示されていた 紀元前700年-200年頃に製造されたと推定される道具から、ミャンマー人が定住する以前、この土地にはサモネ時代と呼ばれる時代があったと推測できます。ガラス製品も数点展示されており、この時代にガラスの製造が行われていたことも伺えます。ガラス製品は時代ごとの職人の技術が進歩する様子を段階的に追える形で展示されており、古代ミャンマーの高い文明をはっきりと裏付けています。
さらに、発掘されたブレスレット、ネックレス等の古代アクセサリーの展示から、大昔のこの地域の伝統的な信仰や習慣を感じることができます。たとえば、小さな象があしらわれた愛らしいネックレスが展示されていましたが、そこから古代の人々は象に関連した宗教観念を持ち合わせていたことが推測できます。また、私は古代の人々がより良い来世を送れるよう、生まれ変わりのためのお守りを使用していることも知りました。歴史に深い興味を持っているなら、古代の遺物について勉強すべきだと実感しました。
イベントで展示されていた品々は、来年YCDCビルで展示される予定だそうです。Asia Business Solution Co., Ltd. は関係各所の協力の元、YCDCに博物館を設立します。我々MingalaGoは、素晴らしい古代ミャンマー芸術が一層多くの人の目に触れるよう支援するメディアとしてこれからも努力していきます。それではみなさん良い一日を。
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