パアン(Hpa-An)への日帰り旅

2019-06-25edit Htoo

あなたはミャンマーのカイン州を旅したいと思ったことはあるだろうか。カイン州には、最近有名になっているタウンワイン山、非常に広大なドーナ山脈、魅力的な石灰岩の洞窟、息をのむようなズウェカピン山、ミャンマーで2番目に長いタンルイン川などがある。カイン族の青銅の儀式用太鼓の陽気な音色が響くこのドーナの地を、 僕は冒険を愛する人々に強く勧めたい。

タウンワイン山は最近になってからよく知られるようになったのだが、週末や国民の休日にはさまざまなツアーで多くの人が旅行している様子が見られる。でも、僕がそこに行ったのは平日だったので、とても静かだったし混雑していなかった。穏やかで平和な環境を求める人にとっては、休日よりも平日の旅のほうが快適だと思う。
実を言うと、パアンについて、僕は有名な山と洞窟があること以外はあまり知らなかった。リスクを冒して新しいことを経験するのが好きなので、具体的なことは何も計画していなかった。この旅に一緒に行く3人の友人もその点僕と同じだったので、僕たちみんなで最終的にパアンについて少しGoogleで調べようと決めた。ネット上では外国人観光客がたくさん有益なブログを書いているけれど、地元出身のトラベルブロガーの僕が外国人ブロガーの書いたものから情報を得る、というのはかなり変な感じがした。そのため、僕自身も時々経験を振り返りながらブログを書いていこうと考えた。

パアンへの道

ヤンゴンからいつものようにエクスプレスでパアンに向かった。今回は「シュエマンダラー・エクスプレス」を選んだ。午後8時ごろヤンゴンから出発し、午前3時に到着した。早朝にバイクのレンタルサービスを見つけるのは非常に不安だった。バイクのレンタルは午前7時からしか利用できない。それで、それまでの時間僕たちは柔軟に時間を潰そうと考えた。時計塔の近くにティーショップがあったので、そこでおしゃべりして過ごした。現地に到着するときはパアンの車両ゲートで降りることもできるのだけれど、僕たちはバイクのレンタルサービスに近い「時計塔」で降りることにした。

パアン周辺の散策方法

僕たちは、車よりもバイクで移動する方を選だ。でも、もしあなたが車で旅したい場合は、近くのホテルで情報を調べることができる。僕たちが検討したバイクのレンタルサービスは、パアンのミン・キャン・シット・ティット・サール・ロード(Min-Kyan-Sitt-Thit-Sar Road)にある。これを読んでいるあなたがもし利用したいときに簡単に連絡が取れるように、僕たちが問い合わせたバイクレンタルサービスの電話番号を残しておく。
(電話番号: 05821622, 095660170, 09790152407)

僕たち4人は、現地で医師としてインターンをしていた友人のバイクを借りてパアンを回った。友人の家でしばらく休憩した後バイクのレンタルサービスについて情報収拾したが、結局この友人が自分のバイクを2台貸してくれることになり、レンタルサービスは利用せずに済んだ。
僕たちはパアンについてあまり知らなかったため、「Map.me」というスマホアプリがとても役に立った。わからないことがあれば、言語の問題を気にすることなくいつでも地元の人に尋ねればいいので、迷子になる心配はない。この国では道に迷う外国人もたくさんいるので、僕たちも、人の助けを借りながらやりたい冒険ができるはずだ。

タウンワイン山

これは近年このあたりで最も有名な場所であり、放浪好きな僕の旅の予定の中でも僕が最も探検したかった場所でもある。僕たちは友人の家に午前5時まで滞在し、バイクでタウンワイン山に登る準備をした。街から山のふもとに行くのに1時間以上かかった。
今はまだ「Map.me」のアプリ上にはタウンワイン山が場所として登録されていない。そこで、山の頂上に着いた時に、タウンワイン山を新たに目的地として登録するようにアプリ開発チームにリクエストを送った。このアプリを使わなくとも、地元の人々に山頂までの行き方をたずねることもできる。地元の人々はとても親切で、喜んで道案内をしてくれる。
パアンの時計台から出発する場合は、4番目の信号で左折する必要がある。その道沿いの右手角にティーショップがある。ゴルフコースと車道の真向かいに、遠くから全体がライムホワイト色に見えるパゴダがある。そのあたりに近づいて注意して見ると、道路沿いにタウンワイン山の看板がある。5分くらいその道をすすんだ後、赤みがかった黄土色の道があなたを迎えてくれるだろう。自分の車で行く予定がある場合は、しっかりしたロードトリップ用の車を選んだ方がより適切だ。これらの道路では、バイクか、「ダイナ」のような車が最適だろう。

1時間ほど運転すると、山のふもとに到達する。そこにバイクを駐車できる場所がある。1時間500チャットの料金を支払えば、所持品を預けて管理してもらえる。山に到達するには、修道院の施設を通過する必要がある。その後美しい石造りの橋を渡る。
山に行くための道は1つしかない。森の道の中に長い石造りの橋が架かっている。この橋の幅が片足分だけのスペースしかないため、混雑しているときはその橋を通って登るのは非常に困難なのだ。非常に狭い作りになっているので、同時に2人だけしか上り下りできない。 3つの休憩ポイント以外に何もないので、登山ルートに沿って水筒やその他必需品を色々と自分で持っていく必要がある。
岩肌の上に鉄橋も建てられている。堅くて頑丈そうに見えるが、一度に渡る人が多すぎるようなことがあれば重さに耐えられないと思う。山頂に着いたら、一気に解放された感覚を味わうことができるだろう。のんびりと休憩を取ったり素晴らしい景色の写真を撮ったりしたければ、この場所には平日に行くことをお勧めする。

僕たちに関していえば、早朝に到着したので天気は非常に霧がかっていた。最初は頂上から何も見えなかったが、霧が晴れると、その向こうに広大な畑がはっきりと見え、信じられないほど美しい景色が目に入ってきた。
山から下る際には注意が必要だ。かなり滑りやすく、転倒する可能性がある。僕たちが山に滞在したのは1時間半ほどで、その前後、山を登る時間と下りる時間が合わせて2時間ほどだった。

僕が提案したいこと:
・パッケージツアーは、一度に受け入れられる顧客数の制限を守る必要がある。なぜなら、橋があまり重さに耐えられないのではないかと心配だからだ。
・ゴミ箱が道の途中に設置されているにもかかわらず、ゴミをどこにでも捨てるのをやめるべきだ。ゴミはきちんと自分で管理し、環境を美しく保つ必要がある。
・それから、訪れる人々が貴重な石壁に補正ペンで落書きして台無しにするのを止めるべきだ。このような心無い行為が、私たちの美しい自然や国の成長を殺してしまっているのだ。皆がそのことを意識する必要がある!

この登山ルートは、高所恐怖症や怖がりの人にとってはやさしいものでないかもしれないが、石造りの階段で舗装されているため、普通の人にとっては登るのはそれほど難しいものではないと思う。ただ、道を下る際には気をつけて階段を降りてほしい!
タウンワイン山のふもとに戻ったところにお店があり、僕たちはそこで冷たい飲み物を飲みながらしばらく休んだあとに街に戻った。「パアンを旅行するのに1日しかないけれど魅力的な洞窟も散策したい」という場合は、タウンワイン山に辿り着くだけで午前いっぱい使ってしまうので、行きたい洞窟の位置を事前に必ずマークしておこう。


僕に関して言えば、行けそうな洞窟を検索し、まずそれらすべての位置にMap.meのアプリ上でマークをつけた。次に、実際に当日使える時間を考えながらどこを優先的に訪れたいか、順番を決めていった。僕はコルト・カ・タン(Kort-Ka-Thaung)洞窟、サ・ダン(Sa-Dan)洞窟、コルト・コン(Kort-Kon)洞窟に行くことにした。時間があれば他の場所にも行くつもりだったが、もし時間がなければまた別の機会に戻ってくることにした。

コルト・カ・タン洞窟


この洞窟に行きたい場合は、タウンワイン山から帰る途中にあるメインロードに出た後も、まだ街の中心には入らずに運転を続けよう。わずか20分の距離を進むと、左手にコルト・カ・タン洞窟が見えてくる。洞窟内には湖と滝があり、涼しく快適だ。安心して泳ぎ回ることもできる。でも、そうする時間はあまりなかったので、僕たちはすぐに洞窟だけ探索して帰った。

サ・ダン洞窟


サ・ダン洞窟に行きたい場合は、コルト・カ・タン洞窟の帰り道から、イン・ドゥ村と呼ばれる村まで道なりにまっすぐ運転しよう。道を進むと2回、曲がり角が見えてくる。2つ目の曲がり角のあたりに小さな市場が見えてくるので、そこを右折する。道路の右手に「サ・ダン洞窟まで7km」という看板がある。そこからまっすぐ進めばサ・ダン洞窟に行くことができる。サ・ダン洞窟は、ミャンマーの寓話に登場するサ・ダン象の王様が存在することで有名だ。洞窟の環境、状態、大きさ、全てにきっとあなたは驚くだろう。洞窟の中を行き止まりになるまでぜひ進み続けてみてほしい。これは絶対やったほうがいい。僕の旅のハイライトの1つであったことを強調しておく。頭上にたくさんコウモリがぶら下がっているが、危険でも有害でもないので安心してほしい。


忘れられない思い出になったことを一つ紹介する。洞窟の中を進んでいるときに、途中で懐中電灯が消えてしまい、携帯電話をライトがわりにしなければならなかった。そうやって進んでいくと、洞窟の突き当たりに上から光がふんわりと差す場所がある。あなたが写真家なら、そこを絶対に気に入ると思う。その後、ボートに乗って洞窟を移動する。これも、僕が素晴らしさを保証するので絶対やってみてほしい。この洞窟探索で得られる驚きの感覚や景色は、一度体験したら忘れられなくなるだろう。

コルト・コン洞窟



この洞窟はタン・ルウィン川沿いにある。車でサ・ダン洞窟を背に右折して約30分ほど進もう。その後、メインロードに着いてから右手に進むとタン・ルウィン橋に到着する。途中でチャウ・カ・ラットを訪れることもできる。橋を渡ると、コルト・コン洞窟に向かう看板が見えてくる。まっすぐ進むと、他にヤット・ティット・ピアン洞窟とコルト・コン洞窟への道も現れる。僕たちは時間があまりなかったため、直接コルト・コン洞窟に向かった。 コルト・コン洞窟は、7世紀から17世紀にかけて作られていたものと思われる奉納額(日本でいう絵馬のようなもの)でいっぱいの素晴らしい洞窟だ。中にはサルもいた。サルは、おやつをくれる人にだけ興味を示すのだが、彼らの様子を観察するのはとてもエキサイティングだった。コルト・コン洞窟で絶対にやってみてほしいことは、頂上に登ることだ。階段が多いけれど、驚くほど美しい景色が最後には見られるので登り続けよう。僕たちはそこで夕日を見た。階段をのぼる価値があったと感じた。僕たちはまだ他の洞窟を回りたいと思っていたが、時間がなく諦めなければならなかった。




夜が暗くなったので、タン・ルウィン橋(Than-Lwin Bridge)を渡って街に戻った。 途中で予想外に雨が降って、私たちは皆雨でずぶ濡れになった。友人の家に着くとすぐにシャワーを浴び、午後9時に帰りのチケットを予約した。シュエマンダラー・エクスプレスで、午前3時頃にヤンゴンに戻った。次回はパアンの洞窟をもっと探検したいと思う。また、僕が訪れたホテルやレストランについてあまりお伝えできなかったことをお詫びしたい。僕はいつも簡単に食べられるものを選ぶし、どこで食べるかなどもあまり気にしない。また、滞在場所に関しては、夜寝るためだけにホテルを選ぶ。このように、食や宿に関してはこだわらず適当に選んでいるため、ホテルやレストランに関する情報はあまり提供できなくて申し訳ない。


ここからは、今回の旅でかかるおおよその費用について記録しておこうと思う。
ヤンゴン〜パアン間、往復のバスチケット:16,000 MMK(ミャンマーチャット)
バイク(もしレンタルした場合):2台 16,000 MMK(4人で割ると1人あたり4,000 MMK)
ガソリン代、食事、その他:1人あたり8,000 MMK
したがって、1人あたり合計28,000 MMKほどかかる計算になる。
僕たちは実際にはバイクをレンタルする必要はなかったので、それぞれ25,000 MMKで済んだ。

貴重な時間でこれを読んでくれてありがとう!
これまで通り、これからもミャンマーの自然を美しく保てるよう、みなさんにもお願いしたい。

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