ミングン(Mingun)〜 歴史と文化の都市〜

2019-03-29edit ShweYee

ミングンはエーヤワディー川の西岸、ミャンマー北西部に位置する。サガイン地方に属し、寺院、僧院、瞑想センター、重要な歴史文化財が多数存在する。

ミングンへのアクセス方法

Mingunマンダレーから西におよそ7マイル(11.27 キロメートル)に位置し、渡し船で川を渡る方法でのみアクセスが可能だ。移動時間は川の流れに乗って進めばおよそ40分、逆らう形では1時間かかる。桟橋から仏塔までは徒歩で、あるいはタクシーの印がついた牛車に乗って向かうことができる。ミングンまで渡し船を乗ることで、美しい景色を楽しむことができ、地元の人々の生活を垣間見ることができる。
車の場合、サガインからサガインミングンロードをおよそ11マイル(17.70 キロメートル)を走ればおよそ30分で到着する。車でこのルートを行くと、まずはじめにカンドージ湖に到着する。ミングンの四大観光地の一つである。カンドージ湖は、ミングン・パトダウジー建設用のレンガを作るため、土を掘り起こした際に形成された湖だという。

ミングン・パトダウジー(Mingun Pahtodawgyi)

Mingunミングン・パトダウジーはサガイン地方で最も有名な観光スポットの一つだ。1790年代にボードーパヤー王によって建設が開始されたが、仏塔が完成すれば国王が崩御し、国家も崩壊するだろうという予言から、意図的に未完成のまま残された。この仏塔は50メートル(164.042フィート)の高さになった段階で建設が中止された。これは当初予定していた高さの3分の1にすぎない。
ミングン・パトダウジーに興味があり、コンバウン王朝ビルマの芸術や工芸品をより詳しく知りたいという場合、ミングン・パトダウジーの原型であるポンドーパゴダ(Pon Daw Pagoda)を見るのも良いだろう。 この仏塔はミングン・パトダウジーの南東およそ3​​20メートルの川岸にある。 1839年3月に起きた地震により、ミングン・パトダウジーは甚大なダメージを受け、現在も巨大なひびが入ったままだ。ここに着いたら、東側の階段を登ることをオススメしたい。エーヤワディ川や緑の美しいミングンの丘などの大自然を楽しむことができる。


ミングンベル(Mingun Bell)

Sagaing-Regionミングンベルは、1808年にボードーパヤー王によってミングン・パトダウジーに吊るす目的で作られた。この巨大な鐘の重量は55,555 Viss(ビルマ語でPeik-Thaとして知られる重さの単位で)あり、キログラムに換算すると90717.426 kg(1 Viss = 1.63293 kg)となり、高さはおよそ3.7メートルある。現地のほとんどの人は、ビルマの天文学と数霊術の5番目の子音を表す「Min Hpyu Hman Hman Pyaw」を記憶している。 2000年までは世界最大の鐘として記録されていた。

Sat Taw Yar Pagoda

MingunSat Taw Yar Pagodaは1804年にエーヤワディー川の岸に建立された。ミングンの波止場近くにある白く美しい仏塔だ。主塔内の大理石にはブッダの足跡が彫られている。テラスは川岸に面しており、階段を下りて川に行くこともできる。階段の下には、2頭の大きなライオン像(ビルマ語で「Chin Thei」と呼ばれる)が仏塔を守っている。階段は3列に分かれていて、中央の列は両端2列と比べ幅が広く取られている。この違いが意味するのは、おそらく中央の列が僧侶と王家が通るためのもので、両端の狭い列が一般用であったのだろう。かつては王家の船が階段のすぐ下に停泊でき、高潮時には王族たちがおりてすぐに階段を上がり仏塔に入ることができたようだ。この仏塔はミングン・パトダウジーから近いものの、平和で静かな雰囲気だ。そのためエーヤワディー川と周囲の田園風景ののどかな美しさを楽しむことができる。さらに近くには伝統的な木製のボートが展示されている。 Sat Taw Yar Pagodaからおよそ100メートル歩くと、道の右側に2頭の大きなライオン像が見える。
その他の観光スポットとしては、三蔵の称号を得た僧院長 U Viseitta Sara Vivamsa がいた僧院だ。彼は世界で賢明な男性の一人としてギネスに認定されている。

 

ミャティンダンパゴダ(Mya Thein Tan Pagoda)

ShweBoミャティンタンパゴダは、1816年にボードーパヤー王の孫にあたるパジードー王によって、その最愛の王妃シンピューメの追悼として建立された。この仏塔はシンピューメパゴダ(Hsin Byu Me Pagoda)の異名を持ち、ミングン北部にある。パゴダを囲む波のような7つのテラスは、7つの川を意味し、7つの同心円状のテラスは、仏教神話にあるメール山へと続く7つの山脈を表している。仏塔はスラマニパゴダをモデルにしており、周囲の尖塔は精霊のすみかを表している。 3つの神殿は、ブッダが忉利天から降りるために用意された Thingathanago というものでそれぞれ53段ある。

ミングン養護施設(Mingun Nursing Home)

1915年にDaw Oo Zunが年老いて貧しく、援助が必要な人々のために設立した施設で、ミングンの観光名所の1つとなっている。ミャンマーで最初に設立された老人ホームだ。ミングンが誇るミャンマー芸術はとてもレベルの高いもので、コンバウン王朝時代よりミングンはその名を馳せている。

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