世界遺産のある町 シュエボー(Shwebo city)
2019-03-16edit ShweYeeシュエボーは、サガイン地域の大都市の1つだ。コンバウン王朝が創設された1752年にアランパヤーウアウンゼーヤ王によって設置された都で、1760年まで首都として機能していた。シュエボーは元々1752年まではモクソボと呼ばれていた村であり、家屋が 300軒ある程度であった。コンバウン王朝を創設する以前、アランパヤー王はこの村の村長であり、下ビルマを拠点とする Han Tha Waddy の勢力の来たる侵入に対抗することが都市を創設した当初の目的であった。アランパヤー王は周辺の46の村の忠義を得て、モクソボ周辺に防御のための施設、砦、堀を建設した。その後アランパヤー王は村をシュエボーに改名した。1760年にアランパヤー王の死後、後を継いだ新国王ナウンドージーがサガインに遷都したことで、シュエボーは首都としての役割を終えた。現在のシュエボーは主要な農業貿易都市の1つで、周辺地域で豆、米、ゴマなどが栽培されている。
シュエボーの観光名所
シュエボン・ヤダナ・ミンガラパレス(Shwe Bon Yadana Mingalar Palace)
写真/ウィキメディア
シュエボン・ヤダナ・ミンガラは1752年にコンバウン王朝の創設者であるアランパヤーウアウンゼーヤ王によって建てられたシュエボーの古い王宮だ。 宮殿は10の異なる装飾品で細やかに飾られている。全部で54の部屋や広間がある。最も注目すべきポイントは、黄金色に塗装され、内部に玉座のある木造の建物と9段の塔だ。宮殿は1999年に再建された。以前宮殿に展示されていた展示品は、現在、ネピドー国立博物館にある。営業時間は午前7時30分から午後5時までで、入場料は地元の人には500チャット、外国人観光客には5ドルとなっている(Hanlinへの入場も含まれている)。
シュエ・チェット・パゴダ(Shwe Chet Tho Pagoda)
Shwe Chet Tho Pagoda はアランパヤーウアウンゼーヤ王が生誕し、その臍帯が埋葬された場所だ。アランパヤ王によって建てられ、その息子であるシンビューシン王が鐘を寄付し、鐘を設置するための塔は Khin Yun San 女王によって寄付された。
マイアテインダン・パゴダ(Mya Thein Dan Pagoda)
Mya Thein Dan Pagoda はアランパヤーウアウンゼーヤ王によって建てられた。アランパヤー王の後を継いだ次の国王ナウンドージーが首都をサガインに移した後、王家の建物と仏塔のほとんどは維持されることなく放置されたままだった。長い間放置され酷く荒廃した仏塔は、著名な作家である James Hla Gyaw により改装され、1918年に新しい装飾頂花が設置された。
Zabu Simee Pagoda
Zabu Simee Pagodaは、アランパヤー王の女王首長 Khin Yun Sanの両親U Hpo MyaとMai Palaungがその功績を称えて建てた仏塔である。
Shwe Tansar Pagoda
Shwe Tansar Pagoda( Shweは「金」、Tansarは「至福の装飾」を意味する)はシュエボーで最古の仏塔の1つで、パガン朝のアラウンシードゥー王によって建設されたと考えられている。この仏塔の代表的な仏像はとても香りのよい木材に彫られており異彩を放つ存在だ。この仏像に関してさらに特筆すべき点は、この仏像が王のような装飾品を身に纏っていることで、通常の仏像のように僧侶が身につける袈裟を着ていないことだ。歴代の王たちはこの仏像を求めて戦い、インワ、アヴァ、ペグー、タウングー、ザガインなどのさまざまな首都に持ち出されたことでも有名な像だ。
Shwe Thein Daw Pagoda
Shwe Thein Daw Pagoda はシュエボーで最古の仏塔の1つであり、その歴史はパガン朝時代にさかのぼる。 Shwe は「金」を、 Thein Dawは「僧侶の任命式を行うための特別な広間」を意味する。バドン王はこの仏塔に鐘を2つ寄付した。尚、鐘に刻まれた文字によるとこの仏塔はナラパティーシードゥー王によって建立されたという。この仏塔の特徴としては、3つの壁に囲まれ、さらにその周りを2つの外壁に囲まれているという点だ。長い間放置されていたことにより状態はあまり良くないが、最も内側の石壁は現状も良く保持されている。
Myo Daunt Pagoda
Photo by wikimedia
Myo Daunt Pagodaは、1757年にアランパヤー王によって建立された。ペグー征服後、王は下ビルマ南部で最も由緒のある仏塔 Shwe Maw Daw Pagoda を訪れた。そして Shwe Maw Daw Pagoda に倣った同様の仏塔の Myo Daunt Pagoda をシュエ・ボーに建てた。仏塔の高さは30フィート(9メートル)で、建設期間はたったの10か月程度であったという。
ハンリン(Hanlin City)
Photo by wikimedia
ハンリン(ハンリンジーまたは大ハンリンとも呼ばれる)は、シュエボーの南東およそ11マイル(18 キロメートル)に位置する、ピュー時代(西暦4〜9世紀)の歴史を紐解く鍵となる場所だ。シュエボーの Moksogyon鉄道駅より、マンダレー・シュエボー道路を通って、車でのアクセスが可能だ。ハンリンは小さいながらも素晴らしい仏塔が多く点在する村々があり、古代の要塞都市の南に存在する。この地域は、塩水の温泉でも有名だ。
ハンリン遺跡地区(Hanlin Archaeological Zone)
ハンリン遺跡地区には、西暦4世紀から9世紀のピュー時代のものと推定される32箇所の遺跡がある。考古学者達は調査中に幅2マイル、長さ1マイルのかつての壁の一部であったブロック製の箇所を発見した。シュエボーを出発する前に Shwe Bon Yadana Mingalar Palace を訪れることを勧めたい。宮殿遺跡の券売所からチケット(1人あたり5ドル)を購入でき、Hanlinへの入場の際も有効なチケットであるため、Hanlinに行く予定がある場合はチケットを無くさず取っておこう。発掘された墓地を多数訪れることができ、その多くで出土した陶器やコインが見られる。あまり時間がなければ、29番目の遺跡に行けば、遺体とともに埋葬された装飾品や武器を見ることができる。この遺跡群は非常に広大で、数平方マイルに渡る。考古学専門のスタッフが時々案内してくれる事もあるが、基本的に自分だけで見学することになる。一部の遺跡ではチップ(約1000チャット)を要求される可能性がある。
シュエボーへの行き方
ヤンゴンからシュエボーまでは708.7 キロメートル離れている。最も安くヤンゴンからシュエボーまでアクセスする方法は、ミャンマー人に13300チャット、外国人観光客に15300チャットの運賃がかかる高速バスに乗ることで、時間にしておよそ約12時間かかる。有名な高速バスは、通常午後7時30分か午後8時30分にアウンミンガラ高速バス駅を出発する。ヤンゴンからシュウェボまでの最も移動時間の短いアクセス方法は、最初にマンダレーまで飛行機で移動し、そこからタクシーでシュエボーに向かうことだ。ヤンゴンからマンダレーへの航空券は片道約100ドルから120ドルほどで、わずか1.5時間のフライトだ。マンダレーからシュエボーまでのタクシー運賃は片道でおよそ90〜110ドル程度、およそ1.5時間の乗車時間となる。
シュエボーのレストラン
Shwe Paing restaurant
Shwe Paing restaurant は、料理にスープとサラダが付いた美味しい料理が味わえる広々として落ち着いた雰囲気のビルマ風中華レストランだ。町の中心部にあるものの、店に英語の看板や英語メニューは無い。
Eden Culinary Garden
外国人観光客の間で人気の高いレストランで、美しい景色を楽しめる広々とした庭園がある。主にリーズナブルな中華メニューが提供されており、ベジタリアン向けのメニューもある。予算は2000〜4000チャットほどだ。
Web: https://www.facebook.com/Eden-Culinary-Garden-894690230647035/
シュエボーのお土産
シュエボータナカ(Shwe Bo Thanaka)
シュエボータナカ(樹皮から作られたクリーム色をしたペーストの化粧品)は、ミャンマー原産の有名な土産品の1つだ。シュエボータナカは他の化粧品と比べ香りが良いため、地元の人々は自分のためだけでなく、友人や家族に送る目的で一度に5〜6個まとめ買いをすることが多い。タナカを肌に塗ることはミャンマー文化の一つであり、自然な日焼け止めの役割も担う。頬や腕にタナカを塗ることで、暑い気候においても暑さを和らげ、日光から肌を保護することができる。
ウィンウィンケーキ(Win Win Cakes)
シュエボーのもう1つの有名な土産品はウィンウィンケーキだ。プレーンケーキとバナナケーキが最も人気の商品である。とても美味しいのでもしシュエボーに旅行する機会があれば絶対に試してほしいオススメのお菓子だ。
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