ミャンマーで安全に観光するには（各地域での緊急時連絡先情報）

ミャンマーは黄金の土地とも呼ばれる東南アジアの知られざる宝であり、多数民族が共存する不思議な文化が溢れる国であり、長い歴史を誇り、その美しい自然は世界中から訪れる観光客の皆さんを魅了してやみません。

ミャンマー人は観光が国の経済にとって非常に重要であることを理解しているため、観光客の安全に大きな関心を抱いています。ミャンマーの国民は社交的で、寛大で、親切な人がほとんどです。

犯罪者には国から厳しい罰則が課せられる上、また仏教の影響もある為、スリや窃盗などの犯罪はミャンマーではほとんど起こりません。

それでも、観光客にとって完璧な観光地と言えません。悲しいことに、民族内戦が70年以上にわたり続いており、一部の地域は安全上の目的から、訪問が政府によって制限されています。ミャンマーは現在もくすぶる民族問題によって安全に感じられないかもしれませんが、観光客にとってはほとんど影響ありません。

ただし万が一に備えて貴重品を隠したり、バッグをしっかりと持つなどの一般的な対策は必要です。どこにいても警察が駐している事が多く、多くの駅で「助けが必要ですか？」と書かれた大きな標識が掲げられています。そして暴行を受ける危険性が少しでもある地域に外国人が行くことを警察は許可しません。
ミャンマー警察に観光警察課が設置され、2013年から観光警察が導入されました。同課の目的の1つは、増え続ける外国人観光客の安全を確保することで、観光警察官の人数は今後も増える予定です。それでも残念ながら、携行品が盗まれる等の犯罪に遭う可能性があります。その場合どうしたら良いのでしょうか？
まずは外国人観光客をサポートする観光警察に事件を報告する必要があります。公式の連絡先電話番号はこちらから確認できます。滞在場所により連絡先は異なります。

さらにはミャンマーではしつこい客引き、詐欺や悪徳商法に遭遇する可能性があります。ご存知の通りミャンマーは発展途上であり、雇用機会も依然として乏しい状態です。そのためしつこい客引きも多く存在します。必ずしも危険な存在ではありませんが、鬱陶しく感じるかもしれません。あなたが既に決まったホテルに宿泊すると言っても相手はあなたを思いとどまらせようと、あなたが選んだ滞在先は「良くない」または「外国人はそこに泊まることができない」などと言ってきます。客引きは観光客を捕まえて、ホテルに向かわせることにより、ホテルから手数料を稼いでいます。行く場所が決まっている場合は丁寧な姿勢を保ちつつも、はっきりと伝えてください。
東南アジアの他地域と比較すれば、客引きはミャンマーではそれほど深刻な問題ではありません。旅行中に全く出会わない可能性の方が高いです。このような悪徳な商売人のせいで、本来は優しく人懐こいはずのミャンマー人の印象を変えないでいただけたら、と思います。
ヤンゴン、マンダレー、パガン、インレー湖などの観光地では、商人が価格を引き上げて、観光客を騙してより高い金額を払わせようとしています。しかしそういった観光地から離れた場所を旅行すれば、同じ商品が妥当な価格で取引されていることがわかります。そして地元の人々も嘘偽りなく価格の詳細やおすすめについて話をしてくれます。

ミャンマーで最も有名な観光地であり、最近ユネスコ世界遺産にも登録されたパガンでは、こうした問題が最も横行しています。ほんの数ドルでも売り上げを高くしようと、観光客に罪悪感を抱かせることで買わせる失礼かつ強引な地元の商人を見かけるかもしれません。
このせいでパガンにいる間に不快な経験をすることもあるかもしれませんが、あなたの身に危険が及ぶようなことはありません。相手の口車に乗せられる前に立ち去るようにしましょう。

最後に、ミャンマーで非常に安価な現地のSIMカードを購入することを強くオススメします。とにかくミャンマー滞在中は誰とどこにいても、写真や現在地を家族や親しい友人に知らせたり、SNSなどに投稿する事で安全対策を万全にしましょう。

万が一の為に、安全が脅かされていると感じた時に連絡できる観光警察の連絡先情報をこちらに紹介しておきます。