ミャンマーを代表するお土産、ビルマの天然化粧品タナカ(Thanaka)

2019-01-22edit MyoMinThu


 "タナカ"と聞くと日本人にとってはとても馴染みのある名前ですが、ミャンマーでは"タナカ"という、ミャンマー人なら誰もが知っていて、日常的に使われている伝統的な天然の化粧品のことを指します。 タナカは、天然の日焼け防止クリームのような役割で、顔や、首、腕、足など全身に塗ることができます。町中でもよくタナカを顔に塗っているミャンマー人を目にします。特に女性や子供に多く、ミャンマーでもお肌を気にするのは女性や子供です。 色はクリーム色をしており、地域によって色々な呼ばれ方をしています。今ではタナカを扱う化粧品メーカーも出てきており、タイをはじめとする他の国でもタナカが広がりつつあります。

タナカの歴史

タナカはバガン時代(第一ミャンマー王朝)以前から使われて来たと言われています。ラザダリト王(インワ時代)の時の14世紀の詩に、"タナカ"という文字が最初に書かれていました。

タナカの原産地


Thanaka 元々タナカというのは、ミャンマー(乾燥地)の中央部で繁殖する木の名前のことを言います。本来、良質なタナカの木は35年以上のものとされていますが、昨今の市場では3年〜7年のタナカが主流となっています。最も人気の種類は、サガイン地域のシュウェボタナカとマグウェイ地域のシマダウンタナカの2種類です。

タナカの使い方

Thanaka 使い方は、カットされたタナカの木の一部を、濡れた平らな石の上(ミャンマーではKyout-Pyinと呼ばれています)でギシギシとこすり、その溶け出していく液状のものを肌に塗ります。 ただ、毎回この作業を行うのは大変ですよね?最近では、タナカは化粧品ブランドの商品としても提供されており、すでに溶け出した液状のものをクリーム仕立てにした化粧品が販売されており、ミャンマー人だけでなく外国人にとっても使用しやすいようになってきました。毎回タナカを使用するために、タナカの木と、濡れた平らな石「Kyout-Pyin」を用意する必要はありません。 有名なブランドしては、 「Shwe-Pyi-Nan」と「Taung-Gyi-Maunt-Mal」があります。町中のショッピングモールでも買うことができます。

タナカの効果

タナカは肌を守るため、日焼け防止のためだけではなく、肌質の向上にも有効であると考えられています。なのでミャンマー人のほとんどが、男女問わず使用しているのです。また肌を明るくする効果や、ニキビ対策などにも効果的です。塗るととてもひんやり感じるので、乾燥肌にも効果があります。

タナカをつけている人たち

Thanaka appleyayee / Shutterstock.com Thanaka EASYWAY / Shutterstock.com
ミャンマーの路上を何気なく散歩していると、タナカを塗っている多くのミャンマー人に出くわします。世の中の化粧品は日々進化している中で、ミャンマー人においては、まだまだタナカが愛用されています。学校へ通う子供たち、オフィスやショッピングモールや市場で働く女性たちの顔を見ればタナカを付けているのを、日常の風景の一部として見る事ができます。ミャンマーの日常生活においてタナカは必要不可欠であり、ミャンマー人が今なお大切にしている文化とも言えます。 また、タナカはケミカルを含んだ化粧品ではない天然化粧品なので、副作用も少なく、ケミカル製品が嫌いな方や、オーガニック製品に興味の有る方にとっては、オススメできる化粧品です。もしタナカに少しでも興味があれば、絶対に気に入ってもらえると思うので、一度トライしてみてください!

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