過去、イギリスによる占領が始まるまでミャンマー(当時はビルマ)に存在した最後の王朝が、ここマンダレーです。この地域は、北ミャンマー地域の心臓部であると考えられており、ビルマの伝統的な芸術と文化の中心地として知られています。マンダレーはミャンマーで二番目に大きい都市で、ヤンゴンに続く経済都市となっています。ヤンゴンよりもマンダレーが首都としてふさわしいと言われている理由としては、国の最後の王都である、というです。それほど、ミャンマー人における王朝の位置付けは重要なものであったことが伺えます。エーヤワディー川をはじめとする豊富な水源にも恵まれ、これからますます発展していくマンダレーの人気スポットを見ていきましょう。
人気の観光スポット
ウベインブリッジ (U Bein Bridge)
アマラプーラと呼ばれる地区にあるタンザマン湖にあるこの壮大な橋は、人間が構築した中で最長のチーク材橋とされています。1.2 kmもの長さを誇るということも驚きですが、この橋が150年以上前に建てられたという事実もまた驚きです。橋の主な目的は、地元の人々が湖を渡るための歩道として機能することでした。それが今では、全世界から知られている観光地として非常に人気となっています。 この橋にちなんだお土産はこの湖周辺で購入することができ、インスタ映えする写真や動画を撮りたいすべての人々に最高の景色を届けてくれることでも有名です。橋で過ごす最高の時間は、空の金色の反射を写し込む湖で、陽が傾くにつれて非常に美しい夕日を堪能することができる素晴らしい場所となっています。
マンダレーヒル
最高240メートルの高さがあるこの丘は、マンダレーの市内中心部から北東方向に位置しています。上部には、その華やかなデザインが魅力のスタウンピーパゴダがあります。この丘からは、マンダレー市一帯を見渡せ、晴れた日には地平線の奥まで見ることができます。ベースから最上位のビューポイントまでは、1792段あります。 中間地点には、右手が都心を向いている立仏像があります。その指先は、偉大な王国が誕生する場所を指していると言われています。丘の頂上の敷地内には2つのコブラ像もあります。彼らは、予言がなされたときに立っている仏を訪問すると信じられていた2匹のヘビのための記念碑です。この丘を訪問する最もよい時期は日没の間(17:00-17:30)とされています。
ミャンマーマリオネット
マリオネットは、マンダレーで非常に有名な人形です。詳細と色の多くが巧みに設計された華やかなマリオネットを使って、伝統的な歴史物語をうまく追体験したショーを見ることもできます。操り人形師たちにも技術レベルがあり、数十年の経験を持つ人形師は世界の舞台でも演じているほどです。
マハムニパゴダ
このパゴダは、何千人もの華やかな色彩の服を着た僧侶が日常的に崇拝にくるという仏教寺院というだけではなく、マンダレーの象徴として存在しています。マハムニパゴダは高さ13フィートの「坐仏」が国中で広く知られているシンボルで、これは2000年以上も前のものと考えられています。 何百年もの間、金だけで覆われた粗い表面を持つ彫像になっており、早朝午前4時に日常的に男性によって磨かれています。(※女性は参拝のみ許可されています)
マハムニパゴダ北東出口の近くに位置するマハブッダバンサ博物館には、世界中の仏教、とりわけブッダの人生の物語に関する作品のコレクションが多数展示されています。パゴダにきたら、ぜひこの博物館も訪れてほしい場所のひとつです。
バガヤチャウン僧院
この僧院は、マンダレーのインワ地域で最もよく知られている仏教僧院です。1834年に建てられた美しいチーク材の僧院で、インワで最も人気のある観光スポットとなっています。ほとんど光を取り込まない建造物のステンド木製柱には、孔雀と蓮のデザインが繰り返し刻まれていて、厳粛な祈りの領域を表現していると言われています。多くの観光客や訪問者が連日いますが、学校の地理の授業で使われるなど、今だに地元から愛されている僧院となっています。
マンダレーの人々
マンダレーの人口は現在約100万人と推定されていますが、2025年までには約150万人に増加する見込みです。これまでビルマ文化の中心であると考えられてきたマンダレーですが、過去20年ほどの間に漢中国人が到来したことで、先住民の人口に大きな影響を与えています。また、インドからの多くの移民たちもマンダレーに住んでおり、文化を守るという点で今後どのような政策が行われていくのか注目されています。
マンダレー王宮
マンダレー王宮は、マンダレーとミャンマーの最大の誇りの一つです。この王宮はミンドン王によって建てられたもので、彼の兄であるバガン王の後、1850年代に首都機能をこの都市に移しました。王宮の周辺を囲む壁は非常に印象的であり、王宮外からはどこからでも見ることができます。宮殿の内部は、第二次世界大戦中に日本軍に占領されましたが、その後、連合国軍による爆撃で破壊されてしまいましたが、その破壊の前に外に移されていた僧院があり、それが唯一残されたものとしてシンボルとなっています。そのため、このエリアは市内で最も有名な観光スポットとなっています。とくに時計塔は王宮のパノラマの景色を360°見渡せ、息をのむような景色を楽しめる必見のスポットです。人気エリアですが、ここはいまだにマンダレーの人々のパワースポットとして崇められている特別な場所である、ということはこれからも変わらないことでしょう。
Blog: https://mingalago.com/ja/interest/detail/mandalay-fort-moat
アクセス
:マンダレー駅周辺から東の入り口までタクシーで約10分。
営業時間
:8:00~17:00
料金
:マンダレー入域料10,000チャット
※入り口にてパスポートの提示を求められる場合があります。
(2019年現在の情報)